千葉台風被害の状況 その後

長引いた停電もほぼ解消(まだのお宅は一日も早い復旧を祈ります)。私宅も丸3日間の停電でしたが、その中で仕事に行くなど通常生活を続けるのはかなりしんどかったです。頑張れるのも3日が限度でした。それ以上になると根本から考え直す必要があり、仕事も休まざるを得なかったでしょう。10日間の停電生活だった知人がいますが、まさしく災害の被災者、想像外の苦労だったと思います。

今回、当社へ寄せられた台風被害(応急処置や補修工事依頼)は約50件にのぼりました。屋根瓦の被害が20件ほど。その他はモノが飛んできて外壁の穴が空いたり、雨戸、カーポート屋根材、軒天が風で飛んだ、フェンスが外れた、などです。被害の多くが築20~40年のお宅でした。瓦の被害は、防災瓦を使うようになってからの被害は少なく、棟のズレなどが2件ほどでした。上記の中に当社OBではない方の被害も10件ほど含まれていますが、屋根下地から直さなくてはならない被害の大きいお宅が2件ほどあり、改修工事の検討中です。

話は停電に戻りますが、なぜ、復旧にこんなに時間がかかったかと言えば、倒木などで電線の復旧がスムーズに進まなかったからです。なぜ倒木が多いかというと、山や林の木が管理されていないからです。何故管理されていないかというと、管理できない、する気がないからです。何故?お金がかかるからです。以前に「負動産」の記事を書いたことがありますが、まさしく山などは負動産、持ってるだけで借金と同じです。価値を生まず売却もできず(ただでも要らない)、維持管理しようとしたら多くの人手がかかります。市町村に寄付したくても、もらってもらえないでしょう。相続放棄しない限り永遠に子孫に引き継がれていくのです。これはもう、線路沿いや幹線道路沿いについては、国や市町村で手入れ管理するしかないのではと思います。適正に管理できずインフラに悪影響が発生する恐れがある場合、有無を言わせず木の伐採ができるなど、私権の制限もやむを得ないと思います。そしてその費用捻出のため税金が上がるとしたら、仕方無いのではないでしょうか。

そんな負動産を、安値でも買ってくれる人がいるなら売りたいのが人情、たとえそれが中国マネーでも。中国では土地の個人所有ができないので、土地が自分のものになるというのはスペシャルなことなのでしょう。しかしそこは国土保全のためにも制限が必要なのではないでしょうか。国土は開発する時代から保全する時代に大きく変わったのだということに早く気付かないといけません、手遅れになる前に。

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