一般建築に使われる建材を活用した、防音室造り

遮音材や吸音材の工夫

大手建材メーカーからは防音用の専用建材が多数販売されていますが、高性能になるほど高価です。しかし防音のしくみさえ判っていれば、一般的な建築資材を使っても高い効果を上げることが可能です。石膏ボード類を重ねた質量の大きい遮音壁、音の伝達を断ち切る2重壁などをベースに、それらを上手く組み合わせていくことで様々なレベルの遮音(防音)環境を造ることができます。又、防音室内は音が抜けにくい為、ライブ(反響音多い)な空間になりますから、部屋の広さや目的に応じて吸音を考慮し調整します。デッド(反響音少ない)にするのは、ソファやカーテンなどのファブリック類で簡単に調整できるので、多少ライブよりにに造っておくことをお勧めします。又、平行な床と天井、向かい合う壁は音が反響しあいフラッターエコーが生じやすいので、片面を吸音仕様にしたり、斜めにするなどで反響音の減少を考えていきます。

窓やドアなどの開口部

窓やドアなどの開口部は壁などに比べ防音上の弱点ですので、窓は最小限にし、求める防音レベルや部屋の使用目的と合わせて、プランの段階から検討していくことが必要です。又、気密性の高いサッシを使うことも重要です。ガラスは、通常ガラス(3~4mm)+防犯合わせガラスをセットとしたペアガラスがコストパフォーマンスの高いお勧め仕様です。そして内窓を追加します。それぞれのガラスの厚みは異なるようにし、コインシデンス効果(特定周波数音の透過)発生を防ぎます。他の部屋への防音対策としては防音ドア(メーカー既成品)を用います。様々なレベルのものが用意されているのでニーズに合ったものを選びます。可能ならドアを2つ用いて間に緩衝スペースを設けるととても効果的です。又、木造の場合は1階につくることが基本です(2階以上に作る場合、床の防音には限度があります)。

防音レベルと仕様

当社で施工している防音室(防音小屋)の性能レベルと仕様

レベル仕 様対 象
S+完全オーダー。下記Sレベルを更にレベルアップ。ドラム、打楽器
S部屋の中に部屋を造るBOX IN BOX構造。防音ドア2重。ドラム(周辺環境による)
ピアノ、AVルーム
A独立二重壁。他はB+と同等以上。
二重壁を更に離すと性能アップ(A+)
金管・オーディオルーム
B+内窓・防音ドア・壁下地重ね貼り等木管・弦楽器
B内窓などで防音の弱点部補強。書斎・寝室等

求められる防音性能は、時間帯や周囲環境、音源のレベルなどにより変わります。又、うるさいと感じる感覚にも大きな個人差があります。事前に十分な打ち合わせのもと、仕様を決めて参ります。

 

防音室施工例

当社の防音室(防音小屋)の施工例をご紹介致します。

ドラムスタジオ(S+)

完全二重構造。ドラムセット2台、コンガ、PA等があり夜間大音量でもOK。窓無し。2枚の防音ドア越しに待合室へ出る造りになっています。

ピアノ教室(B+)

隣家が離れていたので、このレベルでOKに。玄関に内ドアを足して、防音上の弱点を補填しました。近接する自宅窓には内窓を取付て対策をとりました。

音楽製作室(A)

住宅内に併設。
外の音に煩わされることなく、小さな音にも集中できる環境。

音楽サロン(A+)

ピアノや歌などを楽しむ方が集える音楽サロン。普段はリビングとして使用。
ピアノも隣家に聞こえることはない。

ミニライブホール(A)

住宅内に併設。小さいジャズバンドの演奏が可能。室内の演奏音は外からでも聞こえますが、隣家室内では聞こえないレベル。

楽器練習室(B+)

アマチュアオーケストラでフルートを演奏される方が、気兼ねなく練習できる環境に。

ピアノホール(A)

住宅内に併設。グランドピアノを気兼ねなく弾ける環境です。室外でピアノの音は聞こえますが、近くの道を走る小型車の走行音にかき消されるレベル。

バンド練習・ドラム教室(A)

住宅内に併設。隣家まで少し距離があることから、Aレベルですがドラムなどの演奏が可能に。

施工例でご紹介した他にも、様々な防音室の施工例がございます。簡易的な防音測定もしておりますが、実際の防音効果は体験する方が良いかと思われます(ご協力頂けるOB施主さんもいらっしゃいます)。安価な一般建築資材を活用した防音室造りに興味を持たれましたら、どうぞお気軽にご相談下さい。

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