2016年02月28日
地震対策
東北大震災後、次に来る可能性が高く、備え
なければならない地震は東南海地震と首都圏
直下型地震。
今まで地震が起こるたび、その地震で被害の大
きかった一番の原因に対する対策に重きが置か
れてきました。関東大震災では地震で発生した
火災が最大原因。因みに首都圏直下型地震
でも火災による被害が最大との予想。現在の
住宅は外装の防火性能や揺れで止まるガス機
器などで相対的な防火性能はあがりました。し
かし都内下町などの密集した古い木造住宅地
域は危険が高いまま。太い道路や高層建築物
で火災発生地帯の縁をきっていく方法がとられて
いますが、まだまだ不十分です。
阪神大震災のときは倒壊した建造物が多くあっ
た為、耐震基準が大きく見直されました。新基
準で造られた建物は随分と安心感が生まれまし
たが、ここでもやはり古い住宅の耐震化が課題
です。今の基準を満たさなくても、弱点を補強し
て少しでも耐震力を高めることが重要。因みに
東南海地震での被害は倒壊が一番のようです。
そして東北大震災のときの津波被害経験から、
立地についての議論もされています。大海に面
した海岸沿いの低地から内陸の高台へ移転と
いう建築流れが、行政主導で進められていかな
ければならないでしょう。又ゼロメートル地帯の
危険性は、昨年の鬼怒川決壊で一般的にも
知られることとなりました。地震によって堤防が
破損・沈下し、津波で上がった水位に耐えられ
なくなる危険性があることを忘れてはいけません。
(特に地下街は逃げ場がないので注意)。
その他にも崖などに隣接している土地では土砂
崩れの心配もあります。
以上、地震対策は大きく分けて、防火、耐震、
立地の3つではと思います。明日来るかもしれな
い大地震に対し、毎日少しずつでも、できること
から備えていく必要があると思います。
投稿者 tamagawa : 2016年02月28日 23:12