2014年12月15日
映画
「不思議な岬の物語」を観てきました。
舞台は内房、鋸山のふもとあたりの海岸沿い。女
主人がささやかにやっている「喫茶店」が舞台。
幼少の頃、両親を亡くし、年の離れた姉は帰りが
遅く、一人ぼっちだった娘。姉の訃報の後、養護
施設で姉の子供を引き取った。その後、幸せな
結婚をするも長くは続かず、結局甥っ子と二人
で暮し続け、気づけば老いを感じる頃に。
そんなささやかな暮しの支えになってきたのは、
喫茶店に集う常連さん達。でもここに集まる人達
も又、安らぎや楽しみを求めて来るのでした。
そんな「仲間」たちの友情愛情物語でした。
近隣関係が希薄な昨今、人は都会にいても益々
孤独。おせっかいな近隣がうっとうしかった昔が
かえって恋しいのではないでしょうか。
束縛されず自由にやれるというのは、反面、誰も
自分に関心を向けてくれないということ。歌の文
句にありましたね、「人は皆、一人では生きてい
けないものだから」。
主人公を演じた吉永小百合さんは、結構なお歳
だと思いますが、品がありチャーミングですね。
年齢が判らないようにごまかすアンチエージング
ではなく、重ねた年齢が魅力になっていくことが
何より素敵と思いました。
それから、この映画、南房総の風景を丁寧に映し
出しています。千葉県民必見です!
投稿者 tamagawa : 2014年12月15日 15:52