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2014年04月20日
ゼロ
小説「永遠のゼロ」(百田尚樹著)を読みました。
完成度が非常に高く、感動的なものでした。
主人公であるゼロ戦乗りの話はフィクションで
しょうが、太平洋戦争の数々の描写は史実を
かなり正確につかんでいたと思います。以前
読んだガダルカナルや沖縄戦の戦記に勝ると
も劣らない内容でした。
特攻に散った人の本心は、今に生きる我々に
とり、もはや想像するばかりですが、「お国の
為」と死んだ時代であっても、大きな葛藤があ
ったのは想像に難くありません。彼らの思いを
我々は忘れてはならないと思いました。
戦争末期、追いつめられてからの「一億玉砕」
思考は、近代戦争で他に例を見ない自国民の
無駄死を生みました。「死を覚悟して戦う」こと
と「死ぬとわかって出撃すること」は全く別物だ
ということも、本書で改めて理解しました。
このストーリーが「特攻を美化している」と評した
人がいるらしいですが、どこまでひねくれている
のだか、私にはその感性は全く理解できません。
投稿者 tamagawa : 2014年04月20日 21:01