2013年08月06日
見積もり
ものの本などに「見積書は細かい方が良い」と
書いてあることがあります。
どこに何をどのくらい使っていて、それがいくら
なのか知る必要がある、というのは一理ありま
すが、昔の様に細部に渡る見積もりを作成して
いるところは今、殆どありません。
なぜでしょうか?それは詳細見積もりを見ても、
結局安いか高いか、良いか悪いかの判断がつ
きかねるからです。たとえば基礎工事だったら
やり方・根切・砕石敷・転圧・鉄筋・鉄筋組立・
型枠設置・コンクリート打設等々沢山の項目が
あり、それぞれに数量・単価が明記されます。
木材だったら土台:檜120角4mを何本×単価
で合計いくら・・柱:檜120角3mを・・・・と延々
に続きます。住宅建築の専門家でもない限り
その内容が妥当か判りません。よって結局は
「総額」で判断するはめになります。
見積もりを作成する方も、図面が変わるたび
数量が変わりますから「お見積もりは図面を
決めて頂いてから」となります。お客様の方
は「予算が分からなければ、図面だって決め
られない」となります。つまりは堂々巡り。
昔はいざ知らず、現代日本のニーズに合って
いるとは思えません。よって標準仕様規定を
造り、この大きさでこの仕様ならいくら、と事
前に計算して金額設定しておく訳です。勿論
同じ坪数でも図面が違えば金額は変わるの
で、様々な補正を施し正式に見積もった場合
との誤差が一定以下になるようにします。実
は当社でも今の単価計算式を作るのに10年
以上かかりました。
でもおかげでプランを作った段階で金額算出
ができ、お客様の図面検討に役立てて頂い
ています。
標準仕様を明確にしておけば、詳細見積もり
はオプション部分についてのみ行えばよいの
で、業務の効率化もでき、ひいてはコストダウ
ンにもつながるのです。
ということで、当社の商品ラインナップはいず
れも迅速にお見積もりができる体制になって
おり、お客様との図面お打ち合わせで、随時
概算金額提示が可能です。
納得いくまでの図面作成と合わせ、今では当
社の特徴のひとつとなっています。
投稿者 tamagawa : 2013年08月06日 23:44