玉川ハウジングHPへ戻る

« 木を使う | メイン | 千葉フィル終了 »

2013年01月11日

ならぬものは

「ならぬものはならぬものです」。
今年の大河ドラマの舞台である会津地方の
武士の子供たちの間で言い伝えられていた
「什の掟」の締めくくりの言葉。

小さい子供に物事を教えることは喜びである
と同時に苦痛でもあります。関心のあること
は素直に聞くが、関心のないこと、従いたく
ないことについては言っても頭の中に入らな
い。ちょっと知恵がでてくると「なんで駄目な
の?」と聞いてくる。できる限り大人は説明
するべきと思いますが、論理的に説明でき
ないことも多いことでしょう。そこで最後の一
句がこの「ならぬものはならぬものです」とい
うわけ。

ただ当時の会津では、子供間での掟として
この言葉があったようで、大人からの押しつ
けではなかったようです。なかなか潔くて、
気持ちよいですね。

大人が優しくなりすぎた昨今、子供が大人を
敬う態度がなくなると、ただ生意気なへりくつ
野郎になってしまい、未成熟な大人が乱造さ
れていくばかりとなってしまいます。

子供のしつけに、いちいち説明して納得させ
なくてなならないとしたら、親が納得させられ
ないものは、しつけられない、ということになっ
てしまいます。

「人を叩いてはいけません。先生のいうことを
きかなくてはなりません。犬猫を殺してはいけ
ません。」 こんな当たり前のことでも論理的
に説明するのはかなり難しいものです。

理由は大人になるにつれ自分で考えれば良い
のです。「ならぬものはならぬものです」

ただ大人になると状況は変わっていきます。
昔、初めての消費税導入の時、その賛否が
社会的議論になりましたが、某党首が「駄目
なものは駄目」と連呼していました。それは駄
目です。大人はちゃんと理由を言わなければ。

私はそう思いますが、如何でしょうか?


投稿者 tamagawa : 2013年01月11日 18:01