2012年11月07日
丸太杭
いろいろと検討されている液状化対策。
支持層まで杭が打てれば一番問題ないので
すが、支持層が深い場合(10m以上)などに
やむなく使う摩擦杭では、あまり対策になりま
せん。
基礎下の地盤に、鉄板を囲むように打ちこみ、
土砂が流れ出さないようにする案や、砕石で
基礎杭を造り、液状化で噴き出た水をその砕
石を通して噴き出させる方法など、いろいろと
考えられています。
どれが効果的か、今後見極めたいですね。
摩擦杭でも、本数を増やし地下地盤を圧密さ
せて地盤を強化する、という手もあるようです。
詳細や高価の程は、よく判りません。ただそ
の杭に丸太を使うという実証試験も行われて
いるそうです。
丸太ねぇ、どうでしょう?と思いますが、実は
その耐久性はお墨付きなんです。このたび
復元された東京駅の下には、建造時に打っ
た沢山の松丸太の杭が掘り返されました。
殆ど無傷だったようです。東京駅前の旧丸
ビルの基礎下にも松丸太が打たれていまし
たね。空気が遮断された地下では、木は腐
らない、という実証です。少なくとも、首都高
の橋脚コンクリートより、長持ちしてますな。
当社でも20年以上前、超軟弱地盤上に家
を建てた時、松杭を施工したことがあります。
当時「今時丸太を打つなんて、何て古臭い
工法だ」、とも思いましたが、費用対効果は
悪くなかったようです。そのお宅は度重なる
地震に不当沈下もせず今日に至っています。
投稿者 tamagawa : 2012年11月07日 22:57