玉川ハウジングHPへ戻る

« 春 | メイン | 液状化・・続き »

2011年04月12日

液状化

地盤調査会社G社のスタッフ達から、液状化とその対策について教
えてもらいました。

今回の地震では県内でも浦安、香取、我孫子の一部、旭の一部など
で液状化による建物被害が発生しました。液状化になった場所、震度
5強で被害が大きかった原因などいろいろ調査中のようですが、液状
化しやすい細砂(さいさ)の層があり、その層より地下水位が高い(つ
まり水と細砂層が共存している)と液状化になりやすい様です。上記
以外にも液状化の可能性が高かった地域も多いのですが、地下水位
が低かったり、土質が液状化しにくいものだったり、もしくは他の要因
(よく判りませんが)で今回は大きな被害を免れた様です。

液状化で傾いてしまった建物を直すには、いくつかの方法があります
が、基礎の下に穴を掘り短い鋼管杭(75cm位)を継ぎ足しながら基
礎下に入れていき、安定した地盤まで到達したら最後にジャッキであ
げて固定、すきまにモルタルを流し込む、と言う方法が最良の様です。
但しこの工法、基礎下すべてに杭を入れるので、床下にもぐり穴を掘
るなど工事は大変で費用はかなり高額に。新築住宅価格の半分はか
かりそうです。

液状化の被害地で建替える場合、液状化対策は必須です。支持層
がそれほど深くない場合、支持層まで杭を打つことで液状化の影響
は受けにくくなります。支持層が10mを越すような深さの場合、杭
打ちコストととの相談、と言うことになるでしょうか。

支持層が深過ぎる場合、摩擦杭と言う手も一般的にはあるのですが
浅い部分の地盤との摩擦で持たせる工法なので、残念ながら液状
化には効果が殆ど無いとのことでした。

尚、一般についている地盤保証は液状化は天災なので免責になる
様です。これから土地を買うなら、水位が浅い水辺の近くや低地は
避けたいものですが、それでも災害可能性ゼロの場所なんかあり
ません・・・あくまで確率の問題ではあります。

それに首都圏では地盤の良い所を選べるほど空き地に余裕がない
ですがね(苦笑)。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
千葉/工務店/注文住宅/玉川ハウジング

投稿者 tamagawa : 2011年04月12日 16:45