2009年11月25日
東京物語
キネマ旬報(映画専門誌)が、映画史上のベストテンを発表。
邦画1位に「東京物語」が入ったそうな。
ある意味人気投票だから、その順位で映画の優劣が決まる訳ではないが、
なかなか渋い映画が選ばれたなぁ、とちょっと感心した次第。
小津安二郎監督のこの作品、笠智衆さん演ずる老夫婦が尾道から東京へ
出て行った子供たちの家を訪ね歩くうちに味わう寂しさ・・・つまり経済成長
の中で核家族化が進み、親のことを疎ましく思う子世帯との消えゆく絆を表
現した作品です。一番自分たちのことを大事に思ってくれるのが、無くなった
息子の嫁であり、人の心が通うのに血は必ずしも無縁なのか、というちょっと
寂しくも現実的な内容です。
この映画、海外でも評価が極めて高く、イギリスのブックメーカー?が発表した
「世界の名作」でも常にベストテンに選ばれていると思います。
地味な作品ですが、機会がありましたら、是非一度ご覧下さいませ。
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千葉市/工務店/注文住宅/玉川ハウジング
投稿者 tamagawa : 2009年11月25日 17:51