2009年06月13日
建築失敗談 その4
熱心なお客様が、どんどん情報収集するうちに、ご希望がどんどん膨らみ、
それらを「とりあえず見積りましょう」とやっているうちにチリも積もれば山と
なり予算オーバーに。 そして建築計画は「絵にかいた餅」になってしまう。
この状態が「参考見積もりスパイラル」(←私が命名)。
当社は坪40万前後の注文住宅なら内容で負けない自信があるが、それ
はコストパフォーマンスを追求した上で、使う部材などのベストな選定をし
ているからこそ。
お客様が選んだものを「これは過剰だな。これは割高だな」と思いつつも、
ただ見積りしているだけでは、工夫も何も無く、リーズナブルな提案が出
来なくなることも多い。
判っていても何年かに一度、こういう状態になってしうケースが。 今年も
一件そういう方がいらっしゃいました。
特に検討しはじめで、どういう建物にしたいかがまだ明確ではないお客様
のご希望が多岐に亘るときは、少しスローダウンしていっしょに考えること
が必要と思います。何が重要で何が重要でないのか、又 優先順位をどう
考えていくか、等々・・・。
インターネットで情報収集しやすくなったのは大変便利なことですが、情報
過剰で、かえって惑わされることも多くなってきました。
お客様も我々も、何が自分に有用な情報かの見極めが大切になってきた、
そう思います。
我々も、気をつけて参ります。
投稿者 tamagawa : 2009年06月13日 23:00