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2009年05月21日
工事代金の支払い
今年に入って有力住宅建築業者の倒産が相次ぎ、被害者の前払い(過払い)金
問題が続出。その影響もあり、どのような支払い方が良いか、建築雑誌などでも
頻繁に取り上げられるようになった。
「日経ホ-ムビルダー6月号」に支払時期についての業者アンケートが載っていた
ので、ちょっとご紹介。
着工までに支払う前金、上棟・中間時などに払う中間金、完成時に払う引渡し時金
と3分割し、どの時点でどのくらい支払う契約か?その分布をグラフ化している。
① 最も多いのが前金・中間金・引き渡し時金を等分する方法。過半数(52%ほど)
の建築屋が採用。大手ハウスメーカーは殆どこの形か。
例:頭金10%、着工時30%、上棟時30%、完成時30%など。
② ①より支払時期の早いのが11%ほど。驚くことに前金100%というのが1社!
着工前に全額支払いというのはお客様から余程信頼されているのでしょうね。
(多分、CMがよく流れてるあそこだと思うのだが・・・)
上記①、②は、先に代金回収をしているので、建築屋の資金繰りは楽になります。
③ ①より少し遅れて、現場ベースでの出来高で支払うのが15%ほど。当社もこの形
を基準としている。私はこの方法が、最もフェアだと考えます。造ったものに対し対価
を払うので、過払いのリスクは低く、建築屋も頂いたお金で支払いにあてられます。
例:契約時10%、上棟時30%、中間時30%、完成時30%
④ ③よりさらに遅れて、完成時に半分以上の支払いをするのが22%ほど。当社でも
住宅ローンをフルに使う方は、このパターンになることが多いです。建築屋としては
先に支払いが発生するので、資金繰りが厳しくなります。
建築屋にとっても、いろいろ事情が違いますので、一概には言えませんが、前金で多く
払うときは慎重になるべきだと思います。 「前金でもらい材料を現金で買うから安い」
というのは一理ありますが、ちゃんとしたメーカー品ほど 価格は変わらない気がします。
投稿者 tamagawa : 2009年05月21日 17:23