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2008年09月27日

外観の色彩トレンド

建物の外観カラーを決めるときは、トレンドに左右されず、住み手の好みの
もの、飽きの来ないもの、出来れば周囲の建物と調和するものであること
が望ましいと思う。

しかし不思議なことに、実際にはトレンドがあり、その時に流行っている色
が人気になる。

・ホワイトサッシが出始めた20年程前は、白い壁に白いサッシが多かった。

・その後壁の色が段々と暗くなり、ブラックサッシが流行った10年前頃から、
 濃いグレーの壁にブラックサッシが多くなった。

・その後こげ茶系のサッシが出回りはじめ、2,3年前には南欧風のクリーム
 色やオレンジ系の壁が多くなる。同時に、白黒などの「シンプルモダン」と
 言われる都会風デザインが流行りかけたがあまり一般的にはならず、最近
 は白やベージュを基調とした、オーソドックスな基調に戻っている。

約20年の永いスパンでトレンドがぐるっと一回りしました。もしかするとサッシ
メーカーや外壁メーカーなどが、裏でトレンドを造っているのかも知れません。

一部大手メーカーのさすがだなと思うのは、時代のトレンドにあまり左右され
ず、同じイメージで造っているところ。良くも悪くも頑固なのかも知れない。

最近は我々もトレンドに押し流されず、「良い」と思うもの、飽きのこないもの、
オーソドックスなものを中心に、お客様に提案するよう心がけております。

「流行っているものが良い」という考えは、建物の様に長期間使う物には向か
ないですよね。

投稿者 tamagawa : 2008年09月27日 15:07