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2008年06月21日

買ってはいけない土地

長く建築に携わっていると、住宅建築にあたり色々と余分な工事が必要な土地
にも出くわす。問題なのは施主さんがその辺の事情を良く知らないことだ。

敷地内に水道の引込みがない場合、多くは接する道路に埋まっている水道本管
から取り出すが、その道路が国道など広い道路のしかも向こう側なんてときは、
百万単位でお金がかかる。

下水も同じ。本下水地域ではないところは浄化槽が必要。今の合併浄化槽からの
排水は、比較的きれいだから、通常U字溝などがあればそこへ排水できるが、田舎
の方でU字溝などが無い場合は自分の敷地内に「蒸発散槽」という装置を埋めなく
てはならない。

敷地が崖に接しているときは、その崖の状況(擁壁が認可されているものか)など
により建築制限を受けることがある。認可を受けている擁壁でも、その後にブロック
などを積み増しすると、問題になるケースもある。

中古住宅を買って建替えようと思っていた人が、調整区域だったため建替えの許可
をとるのに手間取ったと言うケースもあった。(中には残念ながら建築不可というケー
スも)

家を建てるために土地を買うときは、家を建てるために支障がないか全て確認し、納
得の上でなければ買ってはいけない。安いと思った土地が、家を建てるために必要な
工事をしたら、結果的に高い買い物になってしまうこともあるのだ。

「あぁ、土地を買う前に、ひとこと相談してくれたらよかったのに・・・」と思うことも。

ただ、最近は、事前にご相談されるお客様も増えてきたような気がします。判る範囲
でいろいろアドバイスをさせて頂いております。勿論事前にご相談頂いたからといって
最終的に当社で建築されるかどうかは、お客様の自由判断です。我々は少しでもお
客様のお役に立てる様、頑張るだけ。

住まいは大きな買い物、失敗しないように、是非相談して!

投稿者 tamagawa : 2008年06月21日 18:21