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2008年05月17日

木の国

建築資材の価格上昇が続いている。

原油値上がりを原因とするものが多いのかもしれない。原料のみならず
輸送コストの増加分もあるだろうから。今の建築業界の状況では、末端
価格になかなか転嫁できないので、上昇分の多くは企業内でなんとか
吸収している。

いろいろと価格上昇する中で、国産の木材は近年ずっと大きな価格変動
が無い。輸入材におされ需要が減少傾向というのが最大の理由だが、山
には沢山の「木」が伐採を待ちわびてもいると言うのも理由だろう。

当社では、土台・柱・1階の床組に国産の桧、2階の床組に国産の杉を使っ
ている。以前は梁桁にも国産の杉を使っていたこともあるが、乾燥材の入手
に難があり、今では米松を使っている。それでも、国産の木材を使うという点
では、大きく貢献していると自負している。

桧・杉は戦後に植林したものが大量にある。「木」は我が国の数少ない資源
だ。もっと活用していきたいと思う。いち工務店ができることはたかが知れて
いるが、そこの所はこれからもこだわっていきたい。

投稿者 tamagawa : 2008年05月17日 21:59