2007年11月13日
正露丸
自衛隊の「装備品」として復活したそう。
ちょっと調べたら、「正露丸」にまつわる話がいろいろあって興味深かったので
ご紹介します。(参考(Wikipedia)。 長文なので読みたい方だけどうぞ。
最近の正露丸は糖衣錠があり飲みやすいが、やはりあの臭いを嗅いでのむ方
が効くような気がします・笑。
正露丸(最初は征露丸)の歴史
明治の日清戦争時、感染症の対策に取り組んでいた帝国陸軍医の戸塚機知は、
クレオソート剤がチフス菌に対する抑制効果を持つことを発見(ただしこれに関して
は異説あり、正露丸の元祖を自認する大幸薬品は陸軍よりも1年早く開発・販売し
たと主張)。
当初の名前は「征露丸」。日露戦争に望む兵士が率先して使用するのに最適のネ
ーミングだった。第2次大戦後「征」の字をは使わない方が良いとの行政指導から
「正露丸」と改められたが、奈良の日本医薬品製造だけは現在も「征露丸」の名前
で販売している。 1954年に業界第一位大幸薬品が商標登録を行い「正露丸」の
名称の独占的使用権を主張したが、独自開発し第二次大戦中も軍に「征露丸」の
納入を続けた和泉薬品工業などからの反発を受け、1974年に「正露丸はクレオソ
ートを主材とした整腸剤の一般的な名称として国民に認識されており、これを固有
の商標とした特許庁の審決を取り消す」という最高裁判決が確定。正露丸の商標
は現在も大幸薬品が所有しているが、他社が正露丸の名で販売しても構わないと
いう、「アスピリン」などと同様にいわゆるパブリック・ドメインとしての地位が確立さ
れた数少ない医薬品のひとつである。
正露丸の効能
①下痢、消化不良による下痢、食あたり、はき下し、水あたり、軟便に効能がある。
②おもに胃や腸の調子を整える。
③歯髄炎による虫歯の痛みにも効能がある。
戦前には虚弱体質などにも効果がある万能薬として用いられていたようであるが、
主成分である日局クレオソートは歯科領域における鎮痛鎮静や消毒用としてのみ
許可されており、下痢等に対する効能は収載されていない。(つまり、日本薬局方
によれば、③の効能のみ認められていることになる。) クレオソートは強力な殺菌
防腐剤であり、高濃度での長時間作用は細胞を壊死させる性質を持つことから、
正露丸の注意書きには「皮膚に付着したらせっけん及び湯を使ってよく洗ってくだ
さい」と書かれている。クレオソートの止瀉薬としての作用機序についてはまだ完
全に解明されたわけではないが、従来考えられてきた消化管内の殺菌によるもの
ではなく、血中に吸収されたクレオソートが腸管の運動と水分分泌を抑制すること
によるとする説のほうが現在では有力である。(ただし、大幸薬品のCMでは「腸
の動きを止めずに下痢を抑える」と説明されている。
何か難しくてよく判らないが、腹痛、下痢によく効くって効能は、公的には認められ
てないみたいって事ですかねぇ。私も含め多くの人には効くと思いますが・・・。
投稿者 tamagawa : 2007年11月13日 16:22