2007年05月26日
国家の品格
今、半分くらい読んだ。とても興味深い。
著者 藤原正彦氏は数学者でありながら論理よりも情緒の重要性を説く。
数学では、「A:1+2は3である。B:それが5個集まると15になる。」
という風に論理を積み重ねていって結論を導く。そして、途中の論理は
正か誤しかない。
しかし、世の中には、論理的に思えても、その多くが非論理的(間違い)
であるという。そして白黒つけられるものは少ない。 例えば・・・
・学校でいじめが多い。よっていじめの相談窓口やカウンセラーを置こう。
(→結果としていじめが減らない)
これにはカウンセラーを置くのではなく、「皆でいじめをするのは卑怯だ」
と言うことを徹底的に教え込むことが先だ。いじめが何故卑怯なのかを
論理的に説明するのは難しい。「卑怯なものは卑怯」それで良い。
・国際化の現代、日本にも国際人の教育が必要だ。それには英語が話せ
ることだ。よって小学校から英語の授業を取り入れよう。
(→結果として国際人が育たない)
まず、小学校で英語を教えても、上手く話せるようになる確率はほとんど
ない。仮に英語が堪能な子が育ったとしても、国際人になれるかは疑問。
もし英語が話せる人が国際人になれるならアメリカ人は皆国際人となって
しまう。それならもっと国語を勉強し、自国のことを良く知り、他国との関係
について自分の意見形成をすることが先決。英語などカタコトでもいい。
こんな調子で、今の日本人が忘れてしまったことを思い出させるべく話は続く。
私の文章力で、どこまで伝えることが出来るか疑問なので、興味のある方は
御一読することをお奨めします。
全部読み終えたら又ご報告致します。
投稿者 tamagawa : 2007年05月26日 22:42